ただす力

「先生ーー質問ですーーー」


テスト期間真っ最中、今日もたくさんの自習生が授業の前に来校しておりました。

開校は13時30分。

テスト中の高校生、中学生たちがゾロゾロとやってきました。


基本的に、先生っていう生き物は質問されることが大好きです。

「ふむふむ。それはね・・・・

ついでに言いと、これはこうで・・・

ただし、こういう場合は例外で・・・」

なんて、質問に対する答え以上に喋ってしまうのが普通です。


ということで、今日も授業前からあちこちに飛び回って、プチ授業を連発しておりました。

また、高校生からはラインでも質問が飛んでくるので、それの対応にも追われていました。


そんな中、ある中学生(生徒A)からこんな質問がやって来ます。


「キューバ危機って何ですか?

あと、田中角栄って誰ですか?」


むむむ・・・。


他の生徒(生徒B)からは、こんなのも。


「化学反応式が分かりません!」


むむむむむ・・・。



生徒Aの質問には、一切応えませんでした。

「教科書を読んでから、もう1回質問しなさい。」

生徒Bには、逆質問をしました。

「化学反応式のどういったところが分からないのですか?」


2人とも、静かに自分の勉強に戻っていきました。



そうこうしていると、生徒Cからこんな質問があがります。

「この三角関数の問題なんですけど、sinXをtで置き換えてtの二次関数に置き換えるところまでは分かったのですが、このあとどう考えていいのか分からなくなってしまいました。」

よし。

これなら大丈夫。


「あーこれはね、x-tグラフとt-yグラフをこうやって描いてみれば分かると思うんだけど・・・

これって定数分離法を使って考えてもいいし、判別式Dを使ってもいいし、・・・・

ただしこれが三次以上の関数になった場合は・・・」


こんな感じで、質問の答え以上に返します。

質問に来た生徒は、十分に問題に取り組んだ跡がありますから、付け足された情報にもちゃんと意図を汲み取って、吸収してくれたようです。



そう。

これが大事。


間違いなく、


「化学反応式が分かりません」


に対し、



「化学反応式っていうのは、化学式を用いて化学変化の様子を表した式のことだよ。

例えば水の電気分解なんかは、水という物質が水素と酸素に分かれる変化を表すから、

~~~~~~~~っていう化学反応式になるよね。

おそらく、ここの係数がなぜ2になるのかが理解できていなくて困っているんだと思うけど、それは分子をモデルにして原子の種類と数に着目することで解消できるよ。

ほら、だからこれが2になって、この化学反応式が完成するってことだよ。

じゃあ次はマグネシウムの燃焼を化学反応式に表してみよう。

左辺には反応物であるマグネシウムと酸素が・・・・・。」


なんて答えても、その情報はロクに頭に入ってこないでしょう。

十分に苦労して取り組んだ跡にしか、情報や知識、テクニックは染み渡っていきませんから。



「出直して来い!」


そんな意味を込めて、質問の受け入れ拒否。



最近は、そんな回数も増えてきたように思います。

「解説にはどう書いてあったんー?」

って私から逆質問してみると、

「まだ解説は見ていません」

なんていう生徒も、まだまだたくさんいます。


まだまだ、自分で勉強するとはどういうことか、基本的なことからやらなきゃいけないなーと感じるわけです。

たくさん答えてやりたいのはヤマヤマですが、

「まずは解説をしっかり読んで、理解できなかったらもう1回おいで」

と、追い返してあげるのが大事ですね。



「解説は、こんな方法で答えにたどり着いています。

それはそれで理解できたんですけど、自分は別の方法でやってみたんです。

それで同じ答えになったので大丈夫なんかなーって思うんですけど、ミスがあったら困るので、チェックしてもらえますか?」


中には、こんな質問を持ってくる生徒(生徒D)もいます。

どちらの方が優れているかは、一目瞭然ですね。



もちろん、性格上、質問したいのにできない、上手く言葉にできない、なんていう子もいます。

また、人の意見を聞き入れたくない、なんていう子も(苦笑)。

塾に入って間もない生徒や、わが道を行くタイプの生徒が、これに当てはまりやすい。


そういう生徒らには、こちらから手を差し伸べてあげることも必要です。

「・・・」

と手が止まっている生徒(生徒E)には、

「これ、難しいやろ?

これって、~~~のことを聞いてて、---って何やったか覚えとるやろ?

それと実は同じで・・・」

なんて、聞かれてもいないのに、こちらから情報を提供する。

こんな場面もたくさんあります。


AもBもCもDもEも、大事な生徒たちです。

皆がそれぞれに成長できるよう、それぞれに対応していこうと思っております。


皆の「質(ただ)す力」も上がっていくよう、見守っていこうと思っています。


さ、テストも終わった生徒も多いですね。

テストが終わった生徒は、「正(ただ)す力」が、問われています。


「何をどんな風に正すといいと思いますか?」


皆に質します。



テストが終わった直後は、次のテスト直前ですからね。

次につなげられるよう、すぐに考えて動き出しましょう。

西野でした。
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