バカの壁

「バカの壁」

養老孟司のベストセラーが発売されたのは、もう16年前のことだそうです。

当時、あまりにもセンセーショナルなタイトルが目を引き、何となく書店で手にとったことを思い出します。


あまり作者のことは存じ上げませんでしたが、

「何か頭の良さそうな人が、頭の悪そうなふりして、当たり前に大事なことを言っているなー」

そんな感想を抱きながら、興味深く読ませてもらいました。


読書に関しては、著者を好きになるとどんどん他の物も読みたくなるので、養老さんの著書は十冊ほどは読んだでしょうか。

あるあるですが、他の本にも書いてある主張はほぼ一緒。

「昆虫を愛する一般人が勝手に言わせてもらうと」、という予防線を張りつつ、現代が抱える問題を痛烈に風刺する様は、実に心地良いものです。



どの本かは忘れましたが、こんな一節があったのをよく覚えています。

「今の学生は、『それが何になるんですか?』を、よく聞きたがる。」

学ぶ者の消極的な姿勢に、牽制をした一節でした。


こんなことも。

「『昆虫採集ばかりして、それが何になるんですか?』と聞かれても、『何にもならない』でしょう。」

※養老さんは、無類の昆虫好きで、昆虫採集を趣味としております。


現代人は、「~をしたら・・・になる」、「~をしなかったら・・・になる」ばかりを考えすぎて、消極的すぎる。

実際のところ、『どうなるかは分からない』んだから、やってみなきゃ。

そんなメッセージだと、私は捉えたわけです。


当時の私は、

「電気の仕事についたら~~になりそうだし、塾の仕事についたら・・・になりそうだし、、、」

と、就職について迷っていた時期でした。

自分に当てはめて、反省しながら読ませてもらったものです。


実際のところ、『どうなるかは分からない』んだから、やってみたい方をやってみる選択をする。

そんな後押しにもなりました。


ここでの考え方は、今の生徒指導にも通ずるところがあります。

例えば、生徒が進路に悩んでいるとき。

「○○高校に行ったらどうなるだろう、△△高校に行ったらどうなるだろう・・・どっちにするべきか、、、」


こんなとき私は、

「どうなるかはどうせ分からないのだから、『どうしたい』と向き合ってみれば?」

なんて声を掛けるようにしています。

それを聞いた生徒がどうなるのかは分かりませんが、私はこういうアドバイスをしたいなー、と思っているわけです。



さて、受験が近付いてきましたね。

受験勉強を頑張れば、合格できる。

受験勉強を頑張らなかったら、不合格になる。

過去の受験生たちが、この命題が偽であることは証明してきました。

「~~すれば・・・になる。」

そんな簡単な世界では、決してありません。


受験が近付いています。

あなたの今後がどうなるのかは、まだ誰も分かりっこありません。

その中で、「何をしたいか」に向き合って、一歩目を踏み出してはいかがでしょうか。

踏み出してみると、違う世界が見えてくるやも知れません。

そういう姿もまた、過去の受験生たちが見せてきてくれました。


最後に、私が最も気に入っている、養老さんのお言葉をお借りします。


「一歩を踏み出さなきゃ、好きかどうかも分からない。」


皆が活き活きとした笑顔で、自分の人生を開いて行けますように・・・。

日々の一歩ずつの歩みを、応援していこうと思います。


受験が近付いてきました。

今年もまだまだ頑張らなきゃですね。

西野でした。

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