共通テストに向けて

「嘘をついていない人を探す方が難しい。」

これは、ある子どもが日本の政治家たちを観察した上で放った一言です。

大人代表として大変恥ずかしい限りですが、私も概ね同意せざるを得ない状況が続いております。


「将来の夢は、総理大臣になることです。」


最近、こんなことを言う子どもに会った記憶がありません。

日本の未来を憂う気持ちが溢れてくるわけではありますが、私は私で自分のやるべきことを遂行していこうと思うわけです。


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今年・来年は、大きな変革の年です。

慣れ親しんだセンター試験が、大学共通テストなるものに変更されます。

既に大混乱を起こして続けているこのテストではありますが、現場では、残酷なほど冷静な視線で動向を伺っております。


この大学共通テストは、「思考力・判断力・表現力」を問うことをより一層重視したテストに改善する予定だそうです。

新聞の記事にも、いまだにそう書かれております。

ご存じの通り、当初の目玉の改革案であった「国語・数学における記述の解答の導入」については見送られました。

選択による解答のみで試験を実施するという点においては、センター試験から何も変更しない、ということが決定したのです。



とすると、受験生の「表現力」は、どのように問われるのでしょう?



まさか、「マークを塗りつぶして独創的な絵を描いた」「グラデーションをかけた美しいマークをした」なんていうことが評価されるわけではないと、真面目に予想します。

そういうことではないのでしょう。

では、一体どういうことなのでしょう?

受験生は、「表現力」をより一層問われるようになることは、決められています。

しかし、大学共通テストにおけるそれは、一体どんな力であると定義しているのか、そもそも何を受験生に求めているのか、全く分かりません。

様々な発表を見聞きしますが、もしや制度を作った方々もご存じないのではないかと、心配してしまいます。


来年のテストが、1回目です。

既に改善しなければならない点が溢れているテストです。

記述の解答が見送られた時点で、大学共通テストによって「表現力」を問うことは事実上不可能になったのではないかと、私は疑念を持っております。

それでもなお、「思考力・判断力・表現力」と、いかにも誰も反論しないようなお題目を掲げ続けることに、大きな気味悪さを感じるのです。

これから新・大学共通テストをお作りになられる方々には、ぜひとも、どのような改善を行うべきか思考し、判断し、受験生らに誠意ある表現でもって道を示して欲しいと申し上げたいです。


大変大きな疑問を抱きながらも、目前の変化には対応しなければなりません。

例えば、数学の新テストについて。

従来のセンター試験の過去問や、マーク模試の過去問を使った対策は、効果は小さいだろうと予測します。

昨年度のセンター試験からも、その傾向が伺えます。

しかし、現在販売されている「共通テスト対策」と銘打った対策本には、

・従来のセンター試験を想定しているもの

・当初予定されていた記述式の問題を想定したもの

など、ややピントが合っていないように見えるものが存在しております。

もちろん、どの教材であっても「数学の力を伸ばす」ためには有効です。

しかし、それを「共通テスト対策」として妥当であるとは言い難いと思います。


一方で、化学や物理はというと、これまでのセンター対策と大きく方針転換をする必要はないのかなと、今のところは考えています。

今までのセンター試験でも、表現力を問われたと感じる問題を思い出すことはできませんし、これからもそうであろうと予測します。

もちろん、今後どのように変化するかはホントにうかうかしていられない状況ですので、日々の変化を監視するつもりでおります。




とにかく、今一番頭を悩ませているのは、数学の予想問題がなかなか世に出てこないこと。

これがどうしても欲しい・・・。


予想問題ばかり欲しがっていると、

「そんなものに頼らず、真の数学の力をつけることこそが、最良の対策である。」

などという反論が来るのが予想されますが、そんなことは「当たり前」です。

私もそう思っています。

その上で、彼らが真の数学の力をつけようと日々努力した結果、予想される問題でどのくらい戦えるのか。

それが知りたいから、予想問題が欲しいのです。

予想問題を個人で作成することも想定すべきなのかも知れませんが、私の問題作成能力では、とても効果の見込めるものを作れそうにもありません。

現在のところ、各方面で動いてくださっている方々に期待をかけるほかありません。



モヤモヤと悩みを抱えていたこの頃でしたが、来週に毎年恒例の教材総合展示会が行われるとの知らせが届きました。

コロナの猛威が止まぬ中、こういう機会を設けてくださるのは、大変ありがたいことです。

近年はめっきり足が遠くなっておりましたが、今年は聞きたいことや調べたいことが満載です。

大変貴重なチャンスですので、しっかりマスクを着用して参加させてもらいます。

どうぞよろしくお願い申し上げます。



つらつらと、思ったことを思ったように綴っております。

このブログを読んでいただいた方の中に気分を害された方がいらっしゃいましたら、謹んでお詫び申し上げます。

批判や異なるご意見には真摯に耳を傾け、ぜひとも意見交換をしたいと思っております。

変化には、また、変化に対応するには、もっと議論が必要だと思いますので。



日本の至るところでそうなのではないかと、日々感じております。

西野でした。

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