今日は少し早めに出勤し、一人の生徒の面談をしてから1日が始まりました。

高校入学したばかりの生徒で、これからの進路について少し話をしておこうということで、お父様とお母様にもご同席してもらい、ゆっくりとお話させてもらいました。

とても優秀な生徒です。

しかし、まだ自分の目指したい道を決めかねている、そんな生徒です。



ご両親ともに、

「本人が選んだ道を、応援してやりたい。」

と、とても温かい言葉をかけてやってくれていました。

そして、

「文理のコース選択もありますし、早く決めなきゃですよね・・」

と、いつまでも「まだ決めていません」ではいられない状況も、承知の上です。



目的地が定まっていなければ、話も四方八方に飛び回ってしまいます。

私もついつい、

〇〇を目指すとしたらーーで、

△△を目指すとしたら~~で、

□□を目指すとしたら==で・・・

と、ずいぶんと長い時間をかけて、一般論をみつくろったお話に終始してしまいました。

結局のところ、

「自分が『これで行く!』って決めない限りは、周りがうるさく『〇〇はどうやー?△△もいいんじゃないかー?』って、ごちゃごちゃと言い続けることになるわな(笑)」

と、いつも通りの着地点に辿り着いてしまいました。

生徒本人も、

「そうですよねー」

と、いつもの表情。



もういっそのこと、自分じゃない誰かに

「あなたは〇〇を目指すべきだ!」

なんて言ってもらった方が良いのかも知れません。



「先生の学生時代はどうだったんですか?」


ふと、お母様から質問が飛んできました。

なるほど、1つの実験データとして自分の過去がサンプルになり得るのだとしたら、喜んで提供させてもらいます!


「えーーー、話していいんですかー?長くなりますよーー(笑)」


笑顔で承諾してくださったため、つらつらと、私の昔話を聞いてもらいました。

携帯電話を作る人になりたくて、エンジニアを目指して大学に進学し、何とか必死に勉強して卒業した結果、塾の先生になったお話。

十中八九、参考にはならない道に見えたとは思いますが、

「自分の進む道を決める際に、人が歩いてきた道ばかりを見ているわけにはいかない」

ということには、ちゃんと気づいていればいいなと思います。



話しているうちにふと、大学時代の先生に、こんなことを言われたことを思い出していました。

エンジニアの道を歩むのではなく、学習塾で勤めることを目指して就職活動を始めようとした時です。


「お前、本気で塾の先生になる気なのか?ちゃんと考え直せ。まさか、そのためにわざわざ大学で勉強してきたわけじゃないだろ?」


とてもお世話になった先生です。

私の選択が珍しいものであったからでしょう、最後までとても気にかけてくれたことは、今でも忘れていません。


「お前はエンジニアを目指すべきだ。学校推薦だってまだいくらだって残っているハズだから、それを見てからもう1回考え直したらどうだ。」


当時の自分はというと、当然のようにしっかり揺れ動きました(笑)。

「やっぱそうかもねー」

なんて思いながら、言われた通りに就職課に足を運び、学校推薦のリストを片っ端から眺めてみたものです。

聞き覚えのある企業の名前で目を止めてみては、

「こういうところに勤めれば、安定した人生を過ごせるんかなー」

なんて、ぼんやり妄想にふけったりもしました。



結局、最後の最後は、自分の直観みたいなものを信じたわけです。

それがベストな選択だったかどうかは、未だに分かりません。

ただ、仮にエンジニアの仕事に就いたとしても、いつか必ずそれを辞めて、塾の先生になるという道を選ぶ時が来る。

自分の性格上、それだけは間違いなかったと思います。

そうであるならば、若いうちに現場で修業し、色々と経験した方が得策なのではなかろうかと、迷いながら決断したわけです。

私も皆と同じように正解を探し、明確な正解を見つけられないままに、1つの道を選んだわけです。



面談ではこと細かくお話することは控えましたが、そう振り返ってみると、

「お前はエンジニアを目指すべき」

という、お世話になった先生の一言が、自分の進みたい道をはっきり映し出してくれたことに気付かされます。

結局のところ、アドバイス通りには動かなかったわけですが、良い意味で、自分を追い込んでくれた一言だった気がします。



そうであるならば、

「あなたには、〇〇を目指して欲しい」

と、はっきり言ってあげるのも、決して悪いことではないなと、最近強く思うようになりました。

他人に自分の価値観でものを語ることは、大変気が引けるもの。

自分のエゴを押し付けてよいものかと、疑念を抱くのは当然です。

しかし、相手を思いやる気持ちさえあれば、それは1つの考える「種」のようなものになり得ると思うのです。



聞かされる方も、多くの場合、誰かの言いなりになるだけのヤワな人間ではないでしょう。

勧められた道を受け入れるにしても、覚悟をもって受け入れるだろうし、その道を拒むとしても、覚悟をもって拒むだろうし。


似たようなケースでお悩みの親御さんがいらっしゃったら、ぜひとも子どもに

「あなたには〇〇を目指して欲しい」

「△△なんか、良いと思うけどな」

「私が今高校生に戻ったら、□□を目指すわ」

なんて、ご自身の考えをドンドン伝えてあげて欲しいと思います。

もちろん、押し付けない、が大前提、ですが。

将来の道を考えるきっかけ作りだと捉えれば、それはとても良いアドバイスになり得ると思うのです。



そんな風に思いを巡らせ、面談は、

「よし、じゃあこれから私はあなたに会うたびに『〇〇を目指しなさい!』って言い続けていくから、よろしく!」

と、宣言して終了。

本人は思いっきり苦笑いしていましたが、これから少しずつ、考えを深めて行ってくれればいいなと、願っています。

受け入れて〇〇を目指すも良し、突っぱねて他の道を歩むも良し、自分の正解は、最後の最後はやはり自分で決めて欲しい、と。

まだもう少し猶予は残されておりますから、しっかり考えて、正解を決めればいいんじゃないかな。


「本人が選んだ道を、応援してやりたいですね。」


繰り返し、お父様が優しくおっしゃってくれていたことが、とても印象的です。

きっと、本人にも届いていることでしょう。

大いに悩んで、歩みたい道を見つけて欲しい、あるいは、歩む道を決断して欲しい、と、願っております。



これから本人がどのように進路を決めていくか、楽しみです。

私は、本人が決めかねているうちは、

「〇〇を目指すのだーーー!言われた通りにしなさいーーーー!!」

と、言い続けてやろうと思います(笑)



この道をゆけば、どうなるものか

私にも全く分かりっこありませんが、どうせ歩んで行くんだから、バカみたいに笑顔で楽しんで進むことだけは、いつも心に決めています。



ダーーーーーーーーー!!!

お世話になった大学の先生に、感謝の気持ちを忘れずに。

アントニオ西野でした。

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